ここで、プロジェクトマネージメント論を語るつもりはないが、これからの話を皆さんと共有していくために、プロジェクトマネージメントとは何なのか、少しふれておきたい。その前にプロジェクトとは何なのかも少し話しておきたい。
プロジェクトとは、人間が集まって全員で何かの目的を果たすために活動することである。
特徴としては、
- 【個別の目的、スコープ】個別の目的があること、個別のスコープがあること
- 【段階的明確化】段階的に明確化しながら進める事が多い、始まった時点では明確でないことも多く、途中で明確化というSTEPを踏みながら進める
- 【段階的詳細化】段階的に詳細化し活動していく、概要から詳細、全体から部分を検討したり、設計したり、作成することが多い。
- 期間限定の体制であること
- 定型業務（経理処理、総務処理など）では無く、その時に仕事のやり方を考えて実施する非定型業務である。つまり方法や、やり方自体を自分たちで考えなければならない事が多い。
- 大きなプロジェクトなら、ＮＨＫのプロジェクトＸに出てくるような、『日本初の高速新幹線開発』とか、『戦後発、日本製旅客機開発の道程』とか、小さくて身近なものでは『三丁目自治会初の盆踊大会開催企画』とか、そんなものをイメージして頂ければよいと思います。報酬を得る仕事、正義感、自己実現、義務感などなど、様々なモチベートにより人が集まり、リーダーがいて、失敗があり、試行錯誤があり、喧騒があり涙あり、笑いあり、色々な事が混じり合い活動していく、それがプロジェクトです。
- ◆プロジェクトマネージメントとは
それでは、プロジェクトマネージメント、プロジェクトをマネージメントする仕事、つまりプロジェクトを計画し、管理し、運営していく仕事とはどのようなものなのでしょうか。先に話したようなプロジェクトを計画、管理、運営して目的を達成できるように導いていくという仕事です。初めて会った人と話しあい、相互に理解し合い、グループを形成して、役割分担して、共同で仕事をしていくことを管理していくということです。
どうでしょう、社会活動そのもの、社会活動を営むことに他ならないのではないでしょうか。
このプロジェクトマネージメント技術をすべての社会活動にもっと生かせば、社会活動の質を上げ、社会生産性を上げることが出来るのではないでしょうか。
しかし、一方で社会活動においては人間の問題、感情、人間性、愛、男女関係、家族関係、宗教、思想などが、非常に重要であることも周知の事実です。つまり、これらの事が、プロジェクトマネージメントにも大きく関係してくるのです。
プロジェクトを成功させるためには、プロジェクトマネージメント技術、人間の問題の解決、両方を実施していかなければならないという事になると考えています。